ひとさしゆびいっぽん

眠れない夜はつづく。終わりは果てしない。うまくいかないとき、すべてがうまくいかない。じぶんの過去を何気なく癒してくれる、あめの音、冷える足先、指先、半分しかない生命線、曲がった中指、すこし長い小指、真っ暗な部屋、電気にむかってのばした、あの、ひとさしゆび、ボタンを押す指はどれだったろう。あかるくなりはじめる外に、昇ってくる今日に、昨日までは明るい日だった今日は、いまこの瞬間ちいさな核兵器へ。

変わってしまう系の 明日