■
わたしたちの意思疎通が世界を耕していく
開示、認識、おだやかでいること
部屋にブルーシートを敷いて生活したい
たーんたーんたららーんたんたん
微睡みと、浮腫んだ昼下がり
温度のない、ひんやりとした午後の反射光
揺らめいている夏の大気で、喉がつまりむせ返っている。なつかしさ。自分を作り上げたすべてが過去に沈んでゆく。いやらしい悲しさと、その提示。ひけらかす。たくさんの情報が、気持ちの悪いおまえらの体内を遊泳していくね。滲んだ紙面を睨みつけては、滲んでいるのは自分だと気づく。かたちに、輪郭に、なりたかったよね今日も。
風で舞っている桜の花びらが雪みたいだったこと
飛ばされていくビニール袋に自由を覚えたこと
まだあかるい空と、早々についた街灯、そんな光の交差が無性に切なくなったこと
忘れたくないものを抱きしめては
今日も生活を目論んでいる