わたしたちの意思疎通が世界を耕していく

開示、認識、おだやかでいること

部屋にブルーシートを敷いて生活したい

 

たーんたーんたららーんたんたん

 

微睡みと、浮腫んだ昼下がり

温度のない、ひんやりとした午後の反射光

揺らめいている夏の大気で、喉がつまりむせ返っている。なつかしさ。自分を作り上げたすべてが過去に沈んでゆく。いやらしい悲しさと、その提示。ひけらかす。たくさんの情報が、気持ちの悪いおまえらの体内を遊泳していくね。滲んだ紙面を睨みつけては、滲んでいるのは自分だと気づく。かたちに、輪郭に、なりたかったよね今日も。

 

風で舞っている桜の花びらが雪みたいだったこと

飛ばされていくビニール袋に自由を覚えたこと

まだあかるい空と、早々についた街灯、そんな光の交差が無性に切なくなったこと

忘れたくないものを抱きしめては

今日も生活を目論んでいる